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2022年 9月 20日 経済学部のすべて。~経営学部との違い~
こんにちは!東進ハイスクール藤沢校二年担任助手の小林将一郎です!!最近ドライブしてたら目的地の目の前で間違えて高速道路に入ってしまい、10秒しか使ってないのに2000円も取られて泣きました。1秒200円なので逃走中と同じレートです。そう考えると逃走中ってすごいですね、、。
さて、今回のテーマは「学部紹介~経済学部編~」!!文系屈指の人気を誇る経済学部ですが、「何を学ぶのか」「経営学部と何が違うのか」といった疑問を持つ方も多いはず。このブログではそんな皆さんの疑問や気になるところを徹底解明しようと思います!それではレッツラゴー♪
1.経済学部とは
経済学とは、私たち個人や企業、政府などの「個々の意思決定」と「社会の全体の動き」をさまざまなデータを用いて分析しながら考えます。別の言い方をすると、限られた資源(人・モノ・時間・お金・情報など)が誰にどのようにして配分されているのか、どう配分したら私たちの生活がより良くなるかを理論的に説明し、それが本当に正しいのかどうかをデータを用いて証明しようとする学問です。
もちろんお金について学ぶことも経済学にとって必要ですが、世の中で何が起きていて何が問題なのか、それは「なぜ」起こるのか、さまざまな経済活動の仕組みの「なぜ?」を多角的に考え、統計的手法を用いて分析することが大切です。
たとえば、都市部の交通渋滞の解消にも経済学が役に立ちます。道路のレイアウトやカーブの半径などから車の流れの「なぜ?」を考えるのは工学の出番かもしれませんが、経済学ではドライバーの意思決定の「なぜ?」を考えます。高速道路の料金設定(値上げや割り引き)により、効率的な交通量を実現しようとします。
不景気や失業者問題などの典型的な経済問題のみならず、どうすれば人々がもっと結婚や子育てに前向きになるか、高校生の皆さんの大学進学率を上げることができるかなど、一見経済学とは無関係に思えることも実はすべて経済学の分析の対象となります。
このように皆さんが買うモノや、受けるサービスの価格がどうやって決まっているのかといった個人の活動や、消費税増税など国の政策についてはもちろん、交通渋滞やニュースで見かける事件などの問題の解決にも経済学は用いられています。(麗澤大学HP参照)
うーーーん、結構難しいですねぇ。経済学部といってもひとえに「お金」について学ぶ学部というわけではないんですね。かくいう私も経済学部の授業の一環として社会問題や環境問題を扱う講義を受けています。経済学部は社会全体を「(全体から見る)大きな視点」と「(個人や企業から見る)小さな視点」の二つで分析する学部なんですね!ちなみに経済学のうち前者の視点の学問を「マクロ経済学」、後者を「ミクロ経済学」と言います。
2.経営学部との違いは?
経済学と経営学は名前が似ていますが異なる学問です。大きな違いとして、経済学が個人や企業だけでなく国家など社会全体の経済活動の仕組みを幅広く学ぶのに対して、経営学は企業や組織というところに注目します。
消費者や企業、政府の意思決定が経済社会に及ぼす影響や、経済社会全体の動きのメカニズムを考える学問が『経済学』で、企業が発展するためにはどのように運営していくのが良いのか、マーケティングや法律、人材マネジメントなどより細かく考えていく学問が『経営学』です。
経済学と数学は切っても切り離せない関係といわれるほど数学(主に中学数学+微分)の知識を使います。たとえばGDP(国内総生産)やエンゲル係数(家計における食費が占める割合)など人間の行動を数字に置き換えていきます。
また経済学は、解き明かした経済社会のメカニズムや、提案されたさまざまな政策が本当に正しいのか、データや統計手法を用いて分析します。(麗澤大学HP参照)
これを参考にすると、前述のミクロ経済学(個人や企業から見る小さな視点)と経営学は何が違うんだ?と思う方もいるでしょう。その違いは、ミクロ経済学が個人や企業の視点から社会全体の経済を考えるのに対し、経営学は個人や企業の視点から個人や企業のことを考える、つまり社会のことを考えるのではなく個人や企業で完結する学問であるということです。
ちなみに商学部は経営学部と一緒であることも多く、主に組織経営を学ぶかマーケティング・会計学を学ぶかで分類されます。
さて、今回は経済学部を経営学部との違いを説明しながら紹介しましたが、いかがだったでしょうか?もしこのブログをきっかけに経済学というものに興味を持っていただけたら小林は歓喜の極みです。それではまた、いつかのブログでお会いしましょう。アディオス~♪
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担任助手2年 小林将一郎