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2021年 9月 24日 社会学部ってどんな学部??
みなさんこんにちは!9月に入って風が軽くなりましたね。
秋晴れの空が大好きな本多です。「天高く馬肥ゆる秋」ですね!
今日は、現在私が通っている社会学部について少しだけお話しします。
皆さんの志望校探しに少しでも参考になれば幸いです!
一橋大学は、もともと「東京商科大学」という名前で、商学部・経済学部・法学部・社会学部の四つの学部があります。
理系の学部は無く、「社会科学の総合大学」と言われています。
社会科学とは、文字通り考えると「社会について科学する」学問です。
「科学する」って、いったいどういう事でしょうか・・・?
ある学問を科学と言える条件は
①反証可能であること
②客観的であること
③追試が可能であること
分かりやすく言い換えると、
①出された結論が間違っているのか、正しいのか判断できる
悪い例を具体的に言うと、「すべての幽霊は四足歩行である」という研究結果に対しては誰も確かめようがありませんよね。
②研究した本人以外の人が、研究の過程や結果を理解できる。
例えば、水晶玉占いは「見えた」ものが占った本人にしか分からないので、客観的とは言えません。
③第三者が実験のやり直しができる状況であること
一回限りしかできない実験で成功したとしても、第三者が客観的に確認できないので結果の信頼性が足りません。
これらの条件を守りつつ、社会に対して踏み込んで調査を進めていくのが社会科学者の役割です!
社会の中の現象を捉え、その仕組みを見抜き、社会を良い方向に変えていくために、日々努力しています。
ところで、経済・法などは専門の学部がありますが、社会の要素はそれだけではありませんよね。
移民・ジェンダー・政策・都市・教育・家族・メディア・心理・文化・国際関係など、様々なテーマに触れられます。
もちろん社会学もです。
「社会学」とは何かという質問は、学者さんによって回答がそれぞれ違うほど答えるのが難しいものです。
私自身は、色々な人の話を聞いて「身の回りの当たり前を疑う学問」だと思っています。
例えば、皆さんは満員電車に乗ったことはありますか?
今はコロナ禍の時差通勤などで人数が減っているかと思いますが、コロナ禍前の通勤ラッシュを想像してみてください。
カーブや徐行の度に誰かに寄りかかってしまうほどぎゅうぎゅうの車内。
満員電車以外の場所で、これほど近くまで他人が接近して来たら、不愉快ですぐに離れようとするはずです。
でも、満員電車ではそれが当たり前になっている。
そこにはどんな「仕組み」があるのか・・・
こういうことを考えていくのが、社会学のアプローチの一つです。
社会を相手にするので、実際に現場に行ってインタビューをしたり、アンケートを使ってデータを集めたりする調査方法も特徴です。
最後に、こんな人が社会学部に向いています!
①社会科目が好きだ
②まだ興味のある分野がぼんやりしている
③座学だけではなく、実際に体験・観察したい
④人と人との関わり方に興味がある
⑤ふとした時に、「常識」に疑問を感じたことがある
これに当てはまる人は、ぜひ志望校の範囲に社会科学・社会学を学べる大学や学部を検討してみてください!
担任助手一年 本多優花