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2021年 11月 3日 ~薬学部での学びは大変だけど楽しい~
こんにちは!久しぶりにブログ書きます。小林です。
最近は朝晩の冷え込みがひどいですね。もはや冬を感じます。最近はファンタジー小説を読み漁っています。「獣の奏者」「ハリーポッター」「十二国記」等が特にお気に入りです。
実は自分、高校の時ほぼ毎日図書館に行って読む本を物色するくらい読書が大好きでした(笑)
自分の好きな小説についてブログを書こうと思いましたが、この前のブログでも小説が紹介されていたので、今回は自分が大学で学んでいることについて書こうと思います。
現在、自分は千葉大学の薬学部に通っています。大学では主に化学について学んでいますが、化学と言っても様々な分野を学んでいますし、今回は現在自分が履修している授業内容についていくつか紹介していきたいと思います。
➀英語科目
皆さんが好きであろうと嫌いであろうとずっと学んできたであろう英語、理系大学生が学ぶ英語ってどのようなものなのでしょうか。
→自分の学部の英語は現在はDiscussionとWritingの2つの授業に分かれています。それぞれ1週間に1回、週合計で2回です。
Discussionでは毎週変わる4~5人のグループで身近なことのテーマについて英語で互いに発表し合い、それぞれの発表に関する意見を述べます。最近やった授業では「なぜ離婚する人の割合は日本で増えてきているか」や「人間の食肉文化は環境汚染につながるのか、野菜だけを食べる生活を作っていくべきか」など、人それぞれが異なる意見を持っていそうなテーマについて話し合います。SNSでは炎上しやすいテーマが多い気がしますが(笑)、「自分自身の考えがこんなに狭いのか、、世界は広いな。」と思わずにいられない、大好きな授業の一つです。
Writingではエッセイの書き方を現在は学んでいます。一つひとつの授業で序論の書き方、本論の書き方、結論の書き方をそれぞれ扱い、無理のないペースで進んでいきます。一つひとつの課題に対して、先生の細かい添削やフィードバックがあり、頑張ろう!!とやる気が出る科目です。ただ、英文の書き方を入試であまり対策してこなかったために、しょっちゅう東進の英語が得意な担任助手の人に聞いたりしていますが。(笑)(こんな風に様々な分野を学ぶ大学生が集まるといいことたくさんありますよね)
②薬学部専門科目
・有機化学
自分の一番大好きな専門科目です。高校でも理系なら有機化学は習いますね。大学の有機化学はどのような内容なのでしょうか。
→主に化学物質の合成方法について学んでいます。現在はアルコールの合成方法や、有機化学で重要な反応機構である、求核置換反応について学習しています。高校の有機化学では暗記に頼る部分も多く、あまり合成方法に着目した内容はやりませんが、大学で現在学んでいる有機化学は目的の物質を得るためにはどのような合成手順をとればいいのか、どのような反応条件を整えれば効率的に目的物質を得ることができるのかを追求するものです。
これが非常に面白い!!!だっていくつかの法則と理屈さえ押さえれば、いくつもの生成物を思いつくことができるということですよ!!!無限大の可能性が目の前にひろがっているように感じるじゃないですか。暗記に頼らずとも、理屈と推論で様々な可能性が開けるのはとっても心躍るものだと思います。大学で有機化学を学ぶ皆さんはぜひ楽しんでくださいね!!
・薬理学
「薬の理(ことわり)を学ぶ」と書く分野、どのような内容でしょうか。
→読んで字のごとく、我々が普段服用する薬が体にどのように作用してどのような薬効をあらわすのか、また副作用が起こるシステムを学びます。(「薬の作用機序を学ぶ」といいます)
人間の体についてとてもミクロな視点で学ぶため、高校生物の知識がまだ足りない自分には骨が折れる科目ですが、「自分が飲んだ薬はなぜ効くのか?」という好奇心のもと、たくさんの疑問が解決されていく科目です。未熟な自分は理解するためには時間がかかってしまいますが、何か一番実用的な知識だなと思って、とっても楽しんでいます。
・物理化学
物理と書いて顔をしかめたあなた、物理と化学を合わさっているなんで最悪だと思ったそこのあなた、そんなあなたに物理化学を紹介しましょう(笑)
→現在自分が学習しているのは、「量子力学」です。シュレディンガー方程式などを使って、すべての物質は波動関数として表せるのだということを学んでいます。(すべての物質は波としての性質を帯びているということです)この分野は本当に自分が今まで学んできたどの内容よりも難しいです。友達と相談しあいながら、何とかこなしています。回を重ねるごとに教授が何を言っているのか意味不明になり、苦しくなっていきますが、薬学を扱う上で物理は製剤工学などと絡んでいるので大切な科目です。
・分析化学
分析??何だ?一番どんなことを学習するのか名前ではわかりにくいですよね。
→この科目は自分が有機化学と同じくらい大好きな科目です!!分析化学は、より正確なデータを得るためにはどのような実験や容器を使用するのかということや目的物質の分離法を考える分野です。まさに「物質を分析すること」に焦点を当てた分野です。
現在自分は高校生ならだれでもやる中和滴定について高校のときよりも詳しい内容を考察しています。(化学が好きな人なら知ってるかもしない、ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式などを駆使しています)中和滴定は酸塩基の濃度を求めるためのもの、すなわち、物質の濃度を分析するという、分析化学につながる分野なのです。昔の人々がより精密な測定をするためにどのようなことを考え、工夫していたのかを知ることができるのが自分がこの分野を好きな理由です。また、高校より有効数字の扱いをより詳しく学び、愕然としたのは記憶に新しいです。
以上、自分が学んでいる分野についてお話してきました。ほかにもたくさんの科目を大学では勉強しています。大学での学びをもっと知りたくなった人はぜひ自分に声をかけてください!!!
自分は高校生の時はどうしても勉強が好きになれませんでしたが、大学での学びは本当に面白いし、未知の分野が、そして無限大の可能性が目の前に開けています!受験生の皆さんもぜひ大学での学びをモチベに入試にむけて頑張ってくださいね!
そして、志望校や志望分野、文理を迷っている高校1年・2年の皆さんも「どちらが合格しやすいか」よりも「どちらを学びたいのか」で自分の進路を決定してほしいと思っています。消去法で選択すると行き詰ったときにしんどいです。自分も進路については散々悩みましたから、迷っている方はいつでも声をかけてくださいね!
風邪をひかないように十分対策してこの寒い冬を乗り越えていきましょう!!
(文責:小林巧)