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2024年 2月 2日 無駄の中に宝がある
こんにちは。もう立春ですね。かつての暦では春になります。
春のイメージと言えばやはり桜でしょう。今から花見シーズンが楽しみですね。
今日のブログでは私の大学生活を一部紹介しています。
高校生の皆さんは勉強に身が入らないことは往々にしてあるでしょうから、このブログを読み大学生活を想像して胸を膨らませ、それをモチベーションにまた勉強を頑張ってほしいと思います。
早くも大学に入って2年、折り返そうとしているわけですが2年間続けられてきたものというと殆ど思い浮かびません。一瞬に感じた2年間もそういう意味では結構長いですね。
唯一続けてきたこととして思い浮かぶものといえば、所属する体育会アイスホッケー部の活動くらいでしょうか。
せっかくなのでうちの部活の特徴を一つ紹介しておくと深夜に活動しているという点が挙げられます。だいたい日を超えてから遅い日で5時くらいまでの活動で、寝床につくのは7時半くらいの日もありました。
これは高校生の皆さんには想像できない世界ですね。
高校を卒業したらそういう楽しみ方もできるんだくらいに思っておいてください。
さて、私が継続できている活動はただ一つとは述べましたがその他にやっていたことは果たして無駄になるのでしょうか。今日はそんなことについて話したいと思います。
ではまず、無駄とはどういうことでしょうか。
必要のないことですね。
受験で言うと勉強している以外の時間は全て無駄になるわけです。
友達と遊ぶ時間、YouTubeを見る時間、ご飯や風呂に費やす時間、寝る時間など、目標が大学合格なのであればそれらは全て無駄な時間といえるでしょう。
また、将来大企業に入って平均よりも高い年収を貰うことが目標なのであれば、TOEICやSPIの勉強や企業分析、面接練習等の時間以外は全て無駄になります。
要するに、何を目標とするかによって何が無駄となるかも変わると。
何を目標とするかは人によって変えていいと思いますが、思い浮かばない人のために良い人生を歩むことということを提案したいと思います。
よりよい人生とは、生を豊かにすることであり、これは数多の経験をする人生とも言えそうです。
その意味で、これを目標にすれば、無駄なことなど殆ど何もないといえるのではないでしょうか。
ここで本日のブログのタイトルが出てきます。これは今の高校生は絶対知らないであろう名優、勝新太郎さんが残した言葉です。
無駄の中に宝がある。
いやはや珠玉の名言ですね。
一見必要のないことをしてしまったと感じる時間こそ、後から振り返ったときにかけがえのない時間だったと感じられるわけです。
私で言えば、大学入学以降やってきた、大学祭実行委員としての運営や教育学部生として子どもたちを楽しませる講座を作ったことや、ジムで友達と行ったトレーニングや、休日の朝から晩まで楽しんだドライブに費やした全ての時間に意味があったと。
高校生の皆さんで言えば、部活のあとにダベった時間やオフの日に朝から晩まで家を出られなかったことや漫画を読んでいることやゲームをすることなどが挙げられるかもしれません。
この言い方だと少し誤解を生みそうなので弁明しますが、これは決して怠惰を正当化する理由を与えているわけではありません。若いという最大の利点を無駄にしてしまうことこそが若さであると捉えているだけです。
ただ、大学受験において、その人がどれだけ豊かな生を歩んできたかという観点は評価されません。
(日本では。英米なんかはむしろ逆。問題になってますね。)
人が甘美な汁を啜っているときに如何に泥水を啜ることを厭わずに行動できるか。
言ってみれば無駄な時間を如何に削れるかが露骨に結果に表れたりします。
ここが難しいところですよね。世の多くの高校生がこのギャップ、ジレンマに苦しみます。
よく受験生を叱咤する言葉として終わってから後悔しても遅いという言葉を聞きます。
私が思うに真に一番怖いことは後悔もできないことなんですね。
あのときサボってしまったと後悔できるのはまだいい方で、最悪なのは自分はそういうやつだからと受け入れてしまうことです。
大学受験を経験した殆どの人は大変大きく成長すると考えているため、できれば全員経験したほうがよいと思っています。しかしながら上記のように負け癖をつけて終わってしまうだけなのであればむしろやらない方がいいです。
自分を好きでいられなくなることなんて、生を豊かにすることから最も対局にあることですから。
高校生のときに過ごした全ての時間を青春の記憶として無駄な時間でなかったと思えるように、宝を宝であると心から思えるようにするには志望校に合格することでしかあり得ません。
楽しかった日々の記憶がやらなければ良かった記憶になるなんてことだけはどうか避けて欲しい。
ということで、全員怠けず努力して、全員合格してください。
私の願いはただそれだけです。
2年担任助手 安達