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2022年 4月 4日 東進巣立ちます【坂井晴】

こんにちは。坂井です。

私は今年度を持ちまして東進ハイスクール藤沢校の担任助手を辞することとなりました。生徒時代から数えると四年間藤沢校にお世話になりました。最後のホームページとなりますので、私がこれまで経験してきたことからの学びを、皆さんにお伝えできるように書き残そうと思います。

 

「つまらないこと」は「楽しいこと」のために頑張る

私は面倒くさがりで、楽しいことしか頑張れない性格です。

私にとって勉強は楽しいものではありませんでした。勉強は、高校生だった当時の私にとって部活動の面白さと比べれば、ミジンコ程度のものでした。数学の公式や英単語を覚えるよりも、プロハンドボール選手のプレーをYouTubeで見て、友達と練習することの方が圧倒的に楽しいと感じていました。担任助手になり、多くの生徒と関わる中で、当時の私と同じように勉強を面白くないと思っている人や、もっと楽しいとかなり多いということを知りました。また、その中の多くの生徒は勉強を継続できないことも知りました。

ただ、私は受験勉強をある程度頑張ることができました。具体的には1日15時間勉強を約1年間続けることができました。

なぜ頑張ることができたかというと、「将来の楽しいことを想像していたから」だと思っています。

大学受験においては4年間過ごす環境を自由に選択できる機会だと捉え、面白い教授のいる大学に行けば楽しく生活できると考えました。

部活動においては辛い練習を頑張ることで試合で活躍できるようになり、たくさん得点を取れるようになって活躍できるようになることを目標として頑張りました。

最近では就職活動がありましたが、自分が確実に楽しいと思える環境にいけるように1年間自己分析をし、何も知らなかった企業についてたくさんの時間を費やして調べ、心からいきたいと思える企業に行くことができるようになりました。

 

今このブログを読んでいて、自分は受験勉強を頑張れていないと思っている人がいたら、考え方と取り組み方を変えてみてほしいです。つまらないと思うことを頑張れる人はいません。周りに勉強を頑張っている人がいるなら、なぜ頑張っているのか聞いてみてください。きっとその人は①勉強に面白みを感じられているか、②将来の楽しいことのために今頑張っている人だと思います。

教鞭を執る多くの人々は「勉強=面白い」に変化させようとします。本来はそれが望ましいものの、すでに受験勉強が始まっている生徒がすぐに変わることは難しいと私は考えます。自分がなぜ頑張ることができないのか、その原因とまずは向き合ってほしいと心から思います。

 

結果が出ない時は、反省と改善を徹底する

モチベーションを持って勉強に取り組んでも、なかなか結果が出ないこともたくさんあると思います。そして、結果が出ないとやめたい気持ちが強くなってしまうと思います。

受験勉強は特にそうなりやすいです。体を動かすわけでもなく、暗記という実感を得にくい行動を繰り返す地道な作業だからです。私も何度もめんどくさくなってサボりたくなっていました。

一方で、結果が出ると自信がつき、楽しくなってきます。先述したような勉強をつまらないと感じている人にとって、良い結果は継続するために必要不可欠なものになります。

では、結果が出ない時はどうすれば良いのか。それは反省と改善を徹底することです。

 

勉強以外の具体例で説明します。

例えば、私はサッカーゲームが好きなのですが、ある程度のレベルに達するとなかなか勝てなくなります。結果が出ない状態です。結果が出ないとイライラして、趣味でやっているのに楽しくなくなってしまいます。最悪です。この状態から脱出するためには、負けている原因を反省し、改善するしかありません。

そこで私はなぜ負けてしまうのか考える時間を作るようにしました。すると原因は攻撃ではなく、守備がザルだということが判明しました。具体的には相手がボールを持っているときにとにかく奪おうとしてしまって、フォーメーションが崩れてしまっていたのです。この反省から、奪おうとするのではなく相手がミスをするまで待つ作戦に変更してみました。すると、徐々に勝率が上がり、またサッカーゲームを楽しくプレイすることができるようになりました。

 

受験勉強においては、大嫌いな日本史が該当します。

私は日本史が苦手で、たくさん勉強しても全く結果につながりませんでした。高校3年生の夏休みに1日の半分以上を日本史の勉強に費やしましたが、8月末の共通テスト模試の得点は伸びませんでした。また、単純に暗記すれば得点が上がる科目だと思っていたので、得点が上がらないことに焦りを感じていました。

この状態から抜け出せたきっかけは、他人に相談したことです。自分で考えた結果、なぜ得点が上がらないのかどうしてもわからなかったからです。相談するときに工夫したこととしては、日本史が好きだった人や得意科目だった人ではなく、自分と同じように苦手な状態から克服した担任助手を探したことです。

この改善によって、とても参考になるアドバイスをいただき、その後は急に得点が伸び始めました。あのまま1人で悩み続けていたら、今通っている大学には行けていなかったかもしれません。

 

受験勉強で学んだことは将来使えないから、意味がないと世間から批判されることがあります。確かに知識としてはそうかもしれませんが、私は受験勉強における反省と改善を繰り返し、結果をだすプロセスは今後の人生でかなり役立つものだと思います。実際、勉強効率の高い人は新しいことに取り組んだとき、習得に至るまでにかかる時間がとても短く、効率的です。この能力を養うことができるのが受験勉強であり、だからこそ日本で採用されているのだと思っています。受験勉強を頑張ることで、今後の人生において役に立つスキルが身に付くのであれば、頑張る価値があるのではないでしょうか。

 

さいごに

私が伝えたかったことは以上になります。皆さんにとって、この文章が受験勉強を頑張るひとつのきっかけになったらとても幸いです。

私は担任助手を卒業しますが、これからも藤沢校のOBとして皆さんのことを陰ながら応援しています。頑張ってください!

担任助手3年 坂井 晴