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2022年 12月 13日 第一志望合格のための完全マニュアル

こんにちは!東進ハイスクール藤沢校二年担任助手の小林将一郎です!!W杯、⚽日本代表凄いですよね。ドイツやスペインに勝った日本チームのように、諦めなければ逆転合格は可能です!自分の力を信じて勝利をつかみ取りましょう🔥

さて、今回は第一志望校の対策についてお話ししようと思います!高1・高2生向けの長期スパンの対策の話と、高3にも役立つ直前期の対策の両方をお話しするので、ぜひ参考にしてください!

 

第一段階 学力向上期

突然ですが、私は第一志望に受かるには二つの力が必要だと思っています。それは受験科目に対する十分な「学力」と志望校の入試への「適応力」です。

大学入試を突破するにはとにかく学力を上げるしかない!と思われがちですが、自分が志望する大学の入試に適応することも同じくらい大切です。逆に言えば、学力が不十分なのに大学の過去問ばかり解いて適応力を上げようとしても意味はなく、適応力の修得には十分な学力を持っていることが前提になります。では、いつまでが学力を伸ばす時期で、いつからが適応力を伸ばす時期なのか?複雑なので言葉で簡潔に説明することは難しいですが、明確なターニングポイントは高3の6です!東進の受験生は高3の6月までに全受講終了を目指し、夏からは共通テスト対策に取り掛かることになります。つまり、高3の6月までは基礎学力を上げる期間で、そこから学力向上と並行しながら適応力をだんだん上げていく、というイメージですね!図にすると分かりやすいので、下の図を参考にしてみてください(矢印の大きさは勉強時間を表しています)。

高3の6月までは学力の向上、とりわけ基礎知識早期完成を心掛けましょう。基礎知識とはどの科目においても根幹となる部分であり、ここがしっかり身に付いているかどうかで学習効率も大きく変わってきます。難しいことにチャレンジする前に基礎を完璧にすべし、ということですね。

 

第二段階 共通テスト対策期

次に、高3の6月~夏に共通テスト対策をする時期が来ます。留意すべき点は私文私理も共通テストを対策するということです。「私は私文/私理だから共通テスト対策いらなくない?」と思っているそこのあなた。いります。

なぜかと言うと共通テストとは様々な入試で必要とされる基礎的な学力を測るものだからです。目的は共通テストで点数を取ることではなく(無論国公立志望・共通テスト利用の人はこれも非常に重要ですが)、今まで付けた基礎的な学力の確認・復習に重点が置かれているというわけです。

 

 

第三段階 第一志望校10年1周期

高3の6月まで基礎をみっちり勉強し、その後の共通テストで基礎の確認をしたあなたは勉強の地盤がしっかり固まっているはず。この段階に来たら次はとうとう第一志望の過去問に手を付け始めましょう!最初はだれでもメッタメタになることでしょう。しかし、忍耐強くそれを絶えることが大事です。できなかった所を深く分析し、次の勉強の指針を立てましょう

私見ですが 、勉強で大切なのは「」と「」と「方向」だと思います(たくさんありますね、、笑)。「自分にとって一番必要な勉強」を「高い集中力」で「たくさん」やる。考えてみれば当然ですね。そして、勉強の「方向」は日々の自己分析から決定され、そこで合格への最短ルートにいかに近づけるかが勝負の分かれ目だと思っています。もし分析が甘くて方向を間違えてしまえば、遠回りで合格を目指すことになるのです。ややこしくなってきたと思うので下に図解します。

矢印自体は「勉強」を表し、長さが「量」、色が「質」(赤>青)、向きが「方向」を指します。ベストは正しい自己分析により合格に向かって最短ルートで高質かつ大量の勉強ができることです(真ん中の矢印)。

つまり何が言いたいかというと、過去問はただ量をやるだけでなく、復習の際に「何が原因でできなくて、これから何の勉強をすべきか」を深い分析によって導くことが大切、というわけです。

 

そして第一志望校はまず10年やろうと言われるわけですが、進め方に二つオススメがあります。

1つ目はまず最新年度を解くということです。これもまた合格への最短ルートから外れないという話に繋がってくるのですが、もし10年前の2002年から始めたときに最新年度の2022年で大きく傾向が変わってしまった場合、合格への最短ルートから大きくそれてしまうことになるからです。そのため、第一志望10年の進め方は【最新年度→10年前→9年前→…→2年前】の順番を推奨しています。

2つ目は2~3年前を残しておくというものです。これは過去問である程度の年数を解いた時、自分が本番でどれくらい取れるかを測れるようにするためです。2~3年前であれば最新年度と傾向が近く、本番に近い問題になると予想されることが年数を指定した理由です。自分の実力を測るメリットとしては、第一志望への合格可能性を知ることで過去問の分析や基礎の復習、併願校の勉強にどのように時間を配分するか決められるからです。繰り返しになりますが、合格への最短ルートから外れないということは受験で合格をつかみ取るためにとても重要なことになります。「自分の勉強の選択がはたして最も合理的か?」_この問を自身に問い続けれる人が受験でも強いのではないかと思います。

 

 

第四段階 第一志望校2~3周期

第一志望校を10年近く解き、適応力をある程度つかむことができたら、併願校の対策と並行して2周目を開始しましょう。しかし、もしかしたら次のように考える人もいるかもしれません。「過去問と同じ問題は出ないのに、2周目をやる必要があるのか?」と。

では、私が思う過去問を周回すべき意義を紹介しましょう。それは、「受験本番では過去問と同じ問題は出ないが、過去問と同じ思考を用いた問題はたくさん出るから」です。もう少しかみ砕いて説明しましょう。そもそも、過去問をたくさんやることの意義は前述のとおり「適応力」を上げるためですが、そもそも「適応力」とは何なのか。私は第一段階で「適応力」のことを「自分が志望する大学の入試に適応すること」と紹介しましたが、もっと詳しく言うと、「適応力」とは「自分が志望する大学の入試に必要な思考プロセスを身に着けること」という意味です。

少し遠まわりをして説明します。再び私の勉強についての持論の話になってしまいますが、英語であれ現代文であれ受験の科目はすべて記憶教科だと私は思っています(極端な話のように聞こえますが)。なぜかというと、勉強とは何かを覚えて吸収することであり、テストや受験といった場ではその記憶したものをいかに活用するかが問われているのです。では、現代文や英語のリーディングでは何を記憶しているのでしょうか?私はそれを、前述の「思考プロセス」だと思っています。現代文や英語のリーディングでは、どのように思考したら正しい答えにたどり着くのか?なぜ自分はこの問題を間違えてしまったのか?など、正しい思考プロセスと間違った思考プロセスを演習と復習を通して吸収していくことが勉強だと思います。

要約すると、第一志望の過去問を周回することで一周目に身に着けた思考プロセスを使えるようにする、ということです。一周目の解答を覚えて二週目で回答するだけでは何の意味もない。皆さんなら簡単に理解できると思います。

また、受験が近いこの時期は時間が大変貴重なので、一周目で調子のよかった問題などは無理に2・3周目をする必要はありません(間違えた問題は確認してほしいですが)。なぜなら、その年に出てくるような問題はすでに自分が持っている思考プロセスで対応できるからです。

 

 

 

第五段階 第一志望校最終確認期

受験直前期に迫ったら第一志望の問題の最終確認期に突入します。自分が第一志望校の傾向の中で何が苦手なのかもう一度見直し、受験前にできる限り苦手の範囲をなくすためです。直前に一年分残しておいた過去問を解き、疑似的な本番を再現することもおすすめです。ここしばらく2・3周目ばかりで、本番で久しぶりに初見の問題を解くというのはいささか避けたいですからね。

もし、この時の過去問の点数が低くても落ち込まないで!自分は直前に解いた過去問で足切りの点数を下回ってしまいましたが、本番の試験は危なげなく通過することができました。マインドを強く持って試験に挑みましょう。受験でもなんでも図太いやつが強いのです。

 

 

ここまで第一志望対策の方法を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?参考になる部分があれば幸いです。皆さんの第一志望合格を心から応援しています。ガンバレ受験生!!

 

 

 

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